2017-08-02

避難所健康管理(5)@「やさしい日本語」応用編

今回も 「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」(厚生労働省)を 「やさしい日本語」に 言い換えていきます。


「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」
東日本大震災(2011年3月11日)の後、長引く 避難所生活で 
夏に向けた 注意事項を 厚生労働省が まとめたものです。

黒字は 元の 文章
赤字は 「やさしい日本語」言い換え
で 示してみます。

-----
(2)粉じんの吸引予防
  ○家屋などが倒壊すると、コンクリートや断熱と耐火被覆に用いられた
   壁材などが大気中へ舞ったり、土砂などが乾燥して細かい粒子となります。
   これら粉じんを長期間吸い込んだ場合、肺の末梢の細胞である 肺胞に
   それらが蓄積することによって、「じん肺」という病気にかかる可能性が
   あります。

(2)粉じん(ほこり)を 吸わないように 気をつけてください
  〇建物が 壊れると、小さい ほこりが 沢山 出ます。
   災害が 起きた 後には 土も 小さな ほこりに なります。
   長い間 小さい ほこりを 吸い込むと、肺が 悪くなることがあります。
   「じん肺(ぱい)」という 病気は、 小さな ほこりが 肺に
   溜まって 息が 苦しくなる 病気です。


  ○「じん肺」は、建造物の解体など粉じんの多い環境で起こりやすく、
   初期には自覚症状がないため、気づかない間に進行し、やがて咳、痰、
   息切れが おこり、さらに進行すると呼吸困難、動悸、さらには肺性心といって、
   心臓が 悪くなり、 全身の症状が出現します。

  〇「じん肺」という 病気は、災害の 時以外では 建物を 壊すときに
   小さい ほこりが 沢山 出るので 起きやすくなります。
   小さい ほこりを 吸い込んでも 最初は 何も 体の 調子が 悪くなったとは
   感じません。それで、気がつかない人が 多いです。
   でも、ほこりが 肺の中に 溜まったままでいると、知らない間に 病気が
   悪くなります。
   咳や 痰が 出るようになります。
   (肺の 中の ほこりを 出そうと します)
   息切れ(少し 動いただけで 息が 苦しくなること)が 起きます。
   (肺の 中に ほこりが 溜まっているので、肺で 十分な 
    酸素を とりこめなくなります)
   もっと 悪くなると 息が 苦しくなります。
   動悸(心臓が 早く 動くこと)が 起きます。
   (血液の 中の 酸素が 足りないので、せめて 血液を 早く 体の 中に 
   送り込もうとして、心臓が 早く 動きます)
   その結果、心臓が 疲れてしまいます。これを 肺性心と 呼びます。
   心臓が 悪くなると 血液の 中の 酸素は 足りない上に
   心臓が 血液を 送り出す力も なくなるので、とても つらくなります。


  ○「じん肺」を根治する方法はないため、予防処置をとることが非常に重要です。
   粉じんの発生する現場で作業する場合には、以下の方法をできるだけ
   取り入れてください。

  〇「じん肺」に なってしまうと 治すことが できません。
   「じん肺」に ならないように することが 大事です。
   小さい ほこりが 出るところで 仕事を する時は 
   吸い込まないように 工夫してください。
  

   1)粉じんの吸入を防ぐ
    ・ 使い捨て式防じんマスクなどを着用する。
    ・ 粉じんが付着しにくい服装を選ぶ。
    ・ 外出から帰ったらうがいをする。

   1)小さい ほこりを 吸い込まないようにする 工夫
    ・ほこりを 吸い込まないようにする 防じんマスクというものが あります。
     使い捨て(使ったら 捨てて 次は また 新しいものを 使うもの)の
     マスクを 使ってください。
    ・ほこりが 付きにくい 服を 選んでください。
     ほこりが 付きやすい 服を 選ぶと 仕事が 終わった 後でも
     ほこりを 吸い込みやすくなります。
    ・仕事が 終わったら うがい(口の中や 喉を 洗い すすぐこと)を
     してください。


   2)粉じんの発生をおさえる
    ・ 粉じんの発生する場所などをふたなどで覆う。
    ・ 散水する。(水をまいたり、粉状のものはあらかじめ水で濡らす)

   2)ほこりが 出ないように 工夫してください
    ・ほこりが 出そうな 場所に 蓋などを かぶせてください。
    ・水を まいてください。
    ・粉に なっているものは、ほこりにならないように 水で 濡らしてください。


   3)粉じんを除去する
    ・ 廃棄装置、除じん装置がある場合には、これらを使用する。

   3)ほこりを 取り除いてください
    ・ほこりを 取り除く機械が あれば、使ってください。


   4)外気で粉じんを薄める

   4)部屋の中で ほこりが 出ていると、吸い込みやすくなります。
     部屋の 窓や 扉を 開けて、空気を 入れ替えてください。


   5)作業後、咳、痰、息切れが続く人を見かけた場合は、
     医師・保健師 等に相談することを勧める

   5)仕事を した後に 咳や痰、息切れが 続く人が いたら
     医者や 保健師などに 相談するように 伝えてください。


  ○マスクの着用について
   ・粉じんが舞い上がるような環境の中では、
    マスクを用いることが必要です。
    マスクは、防じんマスクや N95 マスクなどのマスクを使用することが
    望ましいのですが、これらが手に入らない場合や、粉じんにそれほど
    長時間ばく露されない状況であれば、一般の布織製マスク、花粉症用の
    マスクを使うなどの活用も考えられます。

  〇マスクを つけてください。
   ・小さい ほこりが 出るところで 仕事をするときは 
    マスクを つけてください。
    防じんマスク(小さい ほこりが 入らないようにする 特別な マスク)や
    N95マスク(もっと小さい 粒が 入らないようにする 特別な マスク)が 
    良いです。
    でも、特別な マスクなので 無い時は、普通の マスクを 使ってください。
    普通の マスクを 使う時は、ほこりが 出ているところで 仕事を するのは
    短い時間に してください。

    
    
   ・これからの季節、気温が上がりますが、粉じんの吸入を防いで
    健康を守るためにも、作業現場等においては暑くとも
    マスクで鼻と口を覆い、顔にフィットさせて着用することの重要性を
    理解してもらう働きかけが大切です。

   ・夏になると 暑くなります。
    暑い時には マスクを つける事を 嫌がる人が いるかもしれません。
    しかし、マスクを しないと ほこりを 吸い込んで 体の 調子が
    悪くなることが 多いことを 知ってもらってください。
    ほこりを 吸い込まないように 鼻と 口が マスクから 
    はみ出さないように してください。
    隙間から ほこりが 入ってこないように、
    顔と マスクの 間に 隙間を つくらないように してください。

-----
今回は 以上です。
かみ砕いて説明することと、長い文章を 短い文章に 分けることを 工夫しています。
ただ、文章の 数が 増えるので、簡単そうに 見えないかもしれないと
心配しています。
アドバイスが あれば、ぜひ、お願いします。

では、また。

最後までお読みいただきありがとうございました。
コメントなどいただけると励みになります。
下の 和ランプの ともしびを、それぞれクリックしてください。応援お願いいたします。
 ブログランキング・にほんブログ村へ
看護・日本語・医療通訳のカテゴリーで
人気ブログランキングとブログ村に登録しています。
(和ランプの画像は「四季の素材 十五夜」さまの素材集より感謝していただきました。)

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title

お久しぶりです。子供が夏休みに入って、大忙しの母親業です。。

さて、「文章の 数が 増えるので、簡単そうに 見えないかもしれないと
心配しています。」とのことですが、無理に全て言葉で説明しなくても大丈夫な方法がありますよ。
イラストや写真をたくさん活用して下さい。
絵を描くことが上手な人がいれば、お願いして描いてもらったり、
写真ならご自分で撮影できるコトも多いですよね。
1)粉じんの吸入を防ぐ
だったら、防塵服を着ている写真にコメントを書き添えたり
帰ってきてすぐうがいをしているイラストを作るのもアリかなと思いました。

私は絵が下手なので、ちょっと描いてアドバイス~とはできませんが、
マンガの国・NIPPONならではの力も取り入れてみてもいいかと思いました。

(すみません、みっこさんの最近のブログを全部読み切れてなくて。。
既にイラストの活用方法の話題があり、話が重複していましたら、ご容赦ください)

No title

>sammieさま。
いつもありがとうございます!夏休み 大変ですよね。
今年は 特に暑いし、かといってお子様と一日中家の中というわけにもいかないでしょうし。

さて、アドバイスありがとうございます!
最終的に提示する時には イラストを入れていたいです。
きっと、労働災害予防教育テキストみたいなのを
手に入れれば、イラストが あると思います。
web上に イラストが あるものに 気が付ければ リンク貼っているんですけど、
なかなか「じん肺」はイラストに しにくいです。
今回の 難関は 
「なんで、粉じんを 吸うと 最終的に 全身症状に至るのか、というのが、
元の文章を 読んで わかる人が いるのかな」と、
「1ページ使ってまで、ほこりを吸わないで」と いわないといけないのか、
「どれほど将来大変なことになるか 想像できるかな」という点でした。
できるかぎり解説じみた かみ砕きを したわけですが、
それが かえって まどろっこしいのか、
それなりに 理解しやすくなったのか、
もしよろしければ、教えていただけませんか?

「じん肺」は 本当に本当に 人生の質を下げてしまう病気です。
災害から 復興して 再び 歩き出そうと言う時に、
あるいは ボランティアに 行くハートがある人が 
ボランティアを したことによって、
その後、在宅酸素が 必要になるような生活にならないように、
訴えたい部分です。
健康教育というのは、そこのところが、大切なので、
どうか よろしく お教えください。

でも、無理しないでください。
楽しい 夏休みと なりますように❤

No title

度々、失礼致します。
これは個人的な意見ですが。
まず、みっこさんはこの文章をどんな人が読むことを想定して書いていらっしゃいますか?

日本語ネイティブの方なら、原文のママもしくは書き直しの文章でOKだと思います。
しかしながら、日本語が流暢でない人向けなら、一番大事な
・とにかくホコリを吸わないこと
・将来大変な病気になる可能性がある
等の内容のみ書いて、あとは多言語を利用すべきだと思いました。
なぜなら、このような大事なことは、読む人が一番使う言語で書いてあげた方が、理解度が違うと思うからです。
書いてある文章は、わかりやすい内容にはなっていますが、語彙や文法から考えると初級の人には難しいかも。という感想も持ちました。

日本語ネイティブ(あるいは上級者)の人と日本語勉強中の人を、同じ文章で説明にはどうしても難しさがあると思います。
(私はその点をいろんな人に指摘されたので、ブログをリニューアルしたわけですが。。)

災害が起きた直後は、多言語は難しいのが現状ですが、
本当に大事なことは、無理に日本語にせず、イラストや外国語を使って、誤解無く理解してもらうことも必要かも、と思いました。

この話、しだすと長くなります。
しかしやり逃げのようで申し訳ないのですが、あさってから帰省のためPCを触れなくなります。
(まだ荷造りが終わりません。。)
また折に触れてお話しましょー!

No title

>sammieさま
ありがとうございます。いつも丁寧に コメントをいただいて、感謝しています。
私は 今のところ とりあえず 看護師や 保健師が 勉強するために 書いています。
現場で イラストや 図を 書くにしても、文章を どうしたら「やさしい日本語」に
直せるのか、勉強しないと 見当も つかないからです。
もし、こういうふうに 看護師や 保健師が 話すことができれば、
母国語が 日本語ではない 医療通訳者さんにも 伝わりやすいのではないかと
思っています。そうすれば、誤訳トラブルも 減ります。
医療通訳者さんたちの 勉強会に 伺うと、ボランティアで やっているのに
誤訳トラブルの 責任を 問われても困るという お悩みを よく聞くのです。
また、原文そのものの 単語が 難しいので、このまま翻訳したところで
対象者さんが その単語を ご存じで かつ 理解できるかという問題も 生じます。
特に 英語による 通訳は 英語が 母国語ではない対象者さんを 多く含むので
日常会話は 英語で できるけれども 医療用語は わかっていないことが
あります。日常単語だけで とにかく 話す 訓練を していきたいと
思っています。
また、日本人向けの 健康教育にしても、原文の ままでは 伝わりにくいと
私は 思っていますので、高齢者や 中学生以下の 日本人向けという部分も あります。
防災・減災のためのサバイバル「やさしい日本語」や、庵先生の 平時の「やさしい日本語」とも 違うので 混乱させてしまって すみません。(続く)

No title

(続き)
留学生さんぐらいの方には 直接使えるかな。。。いわゆる日本語上級者さんなら、
看護師・保健師で 力を合わせて 現場で 対応できるように なると良いなと
思います。
そうすれば、今 まるで 人数が 足りない 通訳者さんたちが 本当に 必要な 
人の処に 通訳に 行ってあげられる 可能性が 出てきます。
そして、「専門用語は かみ砕きます」と 看護師や 保健師が
言うことができれば、日本語上級者の人で 医療が専門でない人でも 通訳者として
活躍していただけます。とにかく 医療通訳者さんの 数が 足りなすぎるのです。
そして、その コストも 誰が出すのかで もめ続けています。
なので、変な話に 思えるかもしれませんが、「医療通訳者さんが 増えるためにも
看護師と 保健師が やさしい日本語を 学びましょう」という 部分が あります。
そんなイメージです。

では、また。お気をつけて行ってらっしゃいませ。

No title

追伸:一応、左の ブログパーツの中に、32か国語へ 単語や 短い文章を 変換できる窓と、9か国語に ページごと 変換できるボタンが 付けてあるのです。exiteで ブログ書こうと思ったのは、この ブログパーツが 使えるというのが 大きな理由でした。
よろしければご活用ください。

No title

追伸2:あとは、最近防災関係ばかり書いていますけど、外国人の方々が、ありがたいことにそれぞれの コミュニティの中で 自主的に 防災ボランティア団体を作ったり 防災のための勉強会を 開いたりしていることが わかったのです。それで、そういう方たちの リーダーに 読んでいただければ、それぞれの コミュニティに それぞれの母国語で 普及していただけるのではないかなという 希望も あります。

No title

たくさんのアドバイスありがとうございます。
お返事が遅れてすみません。。実家の宮城県に1週間帰省しておりました。
宮城県では8/11が東日本大震災の月命日でもあり、TVの地方版のニュースでは前に向かって進んでいる方や、亡くなった方の冥福を祈る人々の話が取り上げられていました。
まだここでは進行形の話題なんだと実感した次第です。

さて、exiteに翻訳のような機能が付いているとは知りませんでした。
これはみっこさんのような情報発信をしている人には便利な機能ですね。

>外国人の方々が、ありがたいことにそれぞれの コミュニティの中で 自主的に 防災ボランティア団体を作ったり 防災のための勉強会を 開いたりしていることが わかったのです。
↑この情報もあまり知らなかった話です。防災のための勉強会というと、川崎市だと国際交流センターみたいなところが主催して、消防局の人が来て消火訓練をして~という図を想像します。が、医療関係の話題はなかなか無いような、そんな気もします。(調べていないので、そんな気がするだけなのですが)
このサイトが、なにかのきっかけ作りになるといいですね。

みっこさんがおっしゃるように、多言語に変換するための「やさしい日本語」という考え方もできるのですね!(←この考え方であってます??)
非常に参考になりました。ありがとうございます。
プロフィール

みっこ

Author:みっこ
よろしくお願いします。

応援してください
人気ブログランキングに登録しています。
応援してください
日本ブログ村に登録しています。
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
FC2掲示板
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

育つと木を植えてもらえます
今日もありがとうございます
web翻訳
記事の上に言語を選ぶところがあります